麻しん・風しん混合(MR)ワクチンの説明

「麻しん(はしか)」はどんな病気?

麻しんウイルスの空気感染・飛まつ感染によって起こります。感染力がとても強く、予防接種を受けないと多くの人が発病します。
最初の3~4日間は38℃前後の発熱、せき、鼻水、めやに、など風邪に似た症状が出ます。その後、一旦熱が下がりますが再び39~40℃の高熱が出て、顔・首・全身に発疹が現れ4~5日間続きます。次第に高熱もおさまり発疹も消えます。
麻しんウイルスの感染により免疫機能が低下するため、二次感染による気管支炎や肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症をおこしやすい病気で、予防には予防接種が有効です。

「風しん」ってどんな病気?

風しんウイルスの飛まつ感染によって起こります。潜伏期間は2~3週間で、軽い風邪のような症状ではじまり、主な症状として発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などがあります。発疹も熱も約3日間で治るので「三日ばしか」とも呼ばれます。
関節痛、脳炎などの合併症が報告されており、大人になってからかかると重症になります。
妊娠初期の妊婦が風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気により胎児に心臓病、白内障、聴力障害などの影響が出る可能性が高くなります。

予防接種の効果

ワクチンを接種することによって95%以上の人が免疫を獲得できますが、いつまで免疫が持続するかについては、獲得した免疫の状況やその後の周りでの流行の程度によって異なります。このため、追加接種は非常に効果的です。
お母さんからもらった免疫が失われてしまうため、1歳になったらなるべく早く1期の接種を受けましょう。追加接種となる2期は、保育園・幼稚園の年長さんの1年間が接種時期です。

麻しん風しん混合ワクチンの副反応

通常みられる反応の主なものは、発熱と発疹です。これらの症状は接種後5~14日に多くみられます。通常、数日以内に自然に治るので心配の必要はありません。また、アナフィラキシー・脳炎・けいれんなどの重い副反応が、ごくまれに生じる可能性もあります。

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