ロタウイルスワクチンの説明

「ロタウイルス感染症」はどんな病気?

「ロタウイルス感染症」は、乳幼児をはじめ子どもに多い急性胃腸炎を引き起こす感染症で、2~3月
にかけて最も多く発生します。潜伏期間は1~3日で、主な症状としては激しい嘔吐や下痢、39℃以上の発熱です。便の色が白っぽくなり、大量の水様性の下痢が出ることから脱水に陥りやすいです。発症後、通常であれば2~7日程度で症状は治まりますが、まれにけいれんや脳症を合併することがあるので注意が必要です。
入院が必要となる小児急性胃腸炎の原因のうち約50%を占め、衛生環境の整った先進国でも、5歳までに大半の子どもがかかるとされています。

予防接種の効果

ロタワクチンをわざと腸内に感染させて免疫をつけ、ロタウイルスによる胃腸炎の発症や重症化を防ぎます。ロタウイルス胃腸炎の発症を7~8割減らし、入院するような重症化は、そのほとんどを予防できます。

ロタワクチンの副反応

下痢、嘔吐、咳、食欲不振、発熱といった症状がみられます。また、腸重積症のリスクが高まります。腸重積症の主な症状としては、ぐずり・嘔吐・お腹のはり・血便などです。この腸重積症にかかると、腸の一部が他の腸の中にもぐりこんで重なり、壊死してしまいます 。
万が一、ロタウイルス予防接種後におむつに血便がみられたら、そのおむつを持参して小児科を受診してください。

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